紡ぐ人たち

技術で、紡いでいく

現場所長 Y.T.

お客様の想いをくみ取り、多くの人をまとめていく
確かな技術で高品質の建物を創造する仕事です

施工管理の魅力は何もない土地の状態から、建物の完成まですべてに携わることができることです。ひとつの建物を作り上げるために、施工管理は現場を管理し、段取りを組み、先のことを考えて、周りの業者さんを動かすリーダーシップが必要です。また、施主様、発注者、設計、協力業者と打ち合わせを行い、決まった工期で仕事を納めていく難しさ、施工面と予算面において責任を任されるというプレッシャーはありますが、自分の書いた施工図がそのまま建物になるという達成感を味わえます。
金山工務店はオフィス街や狭小地などの中小規模のマンションを手がけることも多いのですが、現場の業者さんは多い時で50人近く、平均30人近くが作業を行っています。人が多くなれば指示も伝わりにくくなるので、顔を見て話をするコミュニケーションを大事にすることは、当社で受け継がれてきた伝統のひとつ。時には写真を見せて説明するなど、理解しやすい指示をすることで、二度手間や段取りの無駄をなくしています。
また、施工管理が施工図を作成すると図面を見なくても頭に入っているので、現場で図面と違う部分があればすぐにわかりますし、素早い判断ができることも大きな強みであると言えます。
建物は竣工時が100%としたら、どうしても経年劣化するものですが、改修時期が近づいてもできるだけキレイな状態を維持するために、当社では目に見えない部分の仕上げにもこだわっています。それが竣工時だけではなく、その後のお客様の満足度にもつながります。
このように一つひとつの仕事に真摯に取り組み、きめ細かに施工技術を駆使した施工管理を行なって、高い品質の建物を建築しています。
私は工期や予算のほか、狭小地、オフィス街など条件が固定されて難しい案件ほど、やりがいを感じます。いかに課題をクリアするのか、考えながら手配や段取りを行い、お引き渡し後にお客様に喜んでいただけた時の満足感は、この仕事でしか味わえないのではと思います。

お客様のご要望に臨機応変に対応していく
長年培った技術を学べる環境で成長できました

施工管理として8年経験を積み、初めて所長を任された現場は、元請ハウスメーカーより受注したマンションでした。非常に人通りが多く、夜間作業がある難しい現場だったのですが、初所長ということで上司や先輩からのサポートがしっかりあり、心強かったことを覚えています。
その建築場所は過去に地域一帯に浸水被害があり、施主様はもし水害がおこった場合にいい対策方法がないか懸念されていました。施工前に「現状の設計を守りつつコストも考慮した変更をしてほしい」と依頼があり、元請工事長と水害を想定した提案を行うことになったのです。
当時の私は水害対策について未経験だったので、上司や先輩からアドバイスをいただきながら、経験豊富な元請工事長と相談して施策を完成させました。一般的なマンションのエントランスは壁に囲まれていますが、その施策は壁を手すりにしてエントランス内に勾配をつけ、全面防水の床仕上げを行うというもの。懸念される水害が起こった場合は、建物の形状を利用して水の流れに逆らわず受け流すという考え方に、施主様もご納得いただけたので、この施策で施工しました。
社内外の方から多くの助言をいただきながら、施主様の懸念に対して臨機応変に対応し、多様な考え方や技術を勉強させてもらったので、個人的にも大きく成長できた現場でした。竣工した時にお客様から喜びと感謝の言葉をいただいた時は、本当にこの仕事を選んでよかったと感じました。
大手企業では分業になる部分も、当社は施工管理のすべてを任せてもらえるので、若手の頃から幅広い経験ができることも魅力です。施主様からは工期や予算だけではなく、地域性に合わせた提案を求められることもありますが、関西で長年培ったノウハウを活かした最適な施工を提案できます。
今後はもっと大きな現場を任せてもらえるように、常に工法や新しい素材について勉強し、お客様や業者さんとの信頼を重ねていきたいと思います。

学生さんへのメッセージ

一つひとつ仕事を覚えて経験を重ねていくなかで大きな目標ややりがいが見つかります

私が就活をしていた頃に抱いていた施工管理のイメージは、図面をもって職人さんに指示するだけでしたが、実際は先輩や職人さんにいろいろ教えてもらいながら、結構どろんこになって仕事を覚えていったので、経験しないとわからないことがたくさんあると実感しました。経験を積んで仕事のコツを掴むには、目先の数週間ではなく、年単位で目標を設定し、一つひとつ目標をクリアしていくことです。いまだに施工管理の仕事が自分に本当に合っているのかはわかりませんが、仕事を覚え、技術を身につけ、お客様に喜ばれたり、業者さんと一体感を味わう中で、今は「建物を造る」ということが、大きな目標になっています。就活を通じてこの仕事を選ばれたら、何かひとつ自分らしい目標を見つけてください。目標に向かって努力と経験を積み重ねることで、やりがいのある仕事ができると思います。

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